年の瀬に焦る雪道

特に何をする訳でもなく、ただ時間ばかりがスピーディに過ぎ去っている、いよいよ年の暮。
雪は積もり道を狭める。車同士すれ違うのさえ一苦労する場面もあり、運転に神経を磨り減らしどっと疲れる。だからもうほとんど外に出ないように心掛けているのだが、この前ちょっと用事があって外出した折に、路上に軽トラが停めてあってギリギリ脇を通れるか通れないかという事態。何とか抜けられるかと思ったが結局無理で危うく擦りそうになる。戻るに戻れず動けなくなってしまったその時、軽トラの持ち主らしきじいさんがやって来て、お前も降りて持ち上げろと言う。それで2人して軽トラの後部を持ち上げ退かし、なんとか事無きを得た。これがこの冬一番焦ったこと。もう本当に雪道は運転したくねえ。
でもこういう困難な状況の中では、運転している同士「思いやり」とか「譲り合い」とかが何時に無く発揮されていて案外うれしい。


物語らない物語

「文学2005」日本文藝家協会:編というのを図書館で借りて読んだ。短編が22編収められている。中でも一番最初に収録されている阿部和重の「馬小屋の乙女」はなかなか面白い。読んでいくととりあえずお話は綴られていくが、しかしそれは一向に物語にならない。物語にならないお話が、それでも小説になるのは、どのような要素が必要なのか。
このような小説を読む時、思い浮かべるのは藤子不二雄Aのある種のマンガである。例えばブラックユーモア短編の一つ、「ブレーキふまずにアクセルふんじゃった」では自動車教習所に通う冴えない男を描くが、核となる大きなストーリーもなくただ後味の悪いお話が淡々と続く。ストーリーの起承転結などはまるで無い。阿部和重の場合、狙いとして物語にならない所を突いているというのが分かるため安心して読めるのだが、藤子不二雄Aに関してはかなり天然で描いているのだろうから、実に冷や冷やしてしまう。ただしそれゆえ、どうしようもなく読ませるマンガではあるのだ。
阿部和重という作家はこのような小説の自己言及的な問題設定を掲げていると知れば、なるほどもっと読んでみたいと思うものだ。


イメージ/テクスチャー

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食べ物に賞味期限があるようにフィルムにも使用期限というものがある。食べ物と同じように、期限が切れる間際には量販店では幾らか割り引いた価格でそれらを放出している。そういうお得感に釣られ、買ったはいいが結局使われず期限が過ぎてしまったポラロイドフィルムが、まだ少しばかり残っている。もちろん保存状態など気にも掛けずに放ってある。
期限を過ぎたフィルムにはおよそ精彩を欠いた画像しか写し出されない。それでも写ることは写る。いや、写るはずだったのだが、この前撮ってみた所全く写らないどころか訳の分からない宇宙的な画を吐き出した。なんだこれ。オレンジ色の部分、最初は白く時間に従い段々色が乗ってくる。白からオレンジへ色の変化がやけに綺麗ではあった。
たぶん像を浮かび上がらせるのであろう薬品が流れ出し、地の上にくっきりと境を作るが、そっと撫でてみても段差は感じられない。流動した薬品の物質的なイメージと、写真の持つツルツルしたテクスチャー。イメージとテクスチャーが反転しているかの如く、視覚的に曖昧で複雑な画面に見えなくもない。どうだろう?


本は何持っていこう

今日は割りに晴れていたけれども、このところの大雪もあってわざわざ学校まで行くのが億劫だ。出かけないで済むならば出かけないし、家にこもって本でも読んでいたい。年末までそうやってぬくぬくと過ごしたいとも思う、希望では。
さてさて、スウェーデンには本を幾つか持って行こうと思うのだが、どの本を持参しようか若干迷う。書籍なんて、かさばるし重たいし持ち歩くには骨だろうけどね。こっちに居る間に読んでおきたい本も何冊かあるが、どうも読めそうにない。それも持って行くか。。
北欧関係のところで、アンデルセン童話集とかムーミンとか、一度ちゃんと読んでみようかな(しかしどちらもスウェーデンではない…)。スウェーデンといえば、そう、長くつ下のピッピ!そばかすと赤毛のおさげ、それとハイソックスがトレードマーク。


散財が著しい

結局、航空券は中国国際航空のに決定。無事席も確保。
紛らわしくて間違っていたのだが、中華航空(China Airlines)じゃなくて中国国際航空(Air China)だった。中国国際航空は中華人民共和国(中国)、中華航空は中華民国(台湾)の航空会社だそう。
眼鏡もそうだし歯医者にもいってるし、ここ一週間、準備なんかで財布のひもが緩い。というか緩めざるを得ないというか。今まで我慢していた物、いずれ必ず買うであろう物。過去の分と先の分を、この際だからと集中して揃えてるというような成り行き。あわわ。でもスウェーデンは物価高そうだからな(消費税率25%)。
勢いでカメラのレンズを注文してしまった。Nikon Ai AF Nikkor 35mm F2D
これずっと欲しかったし、今じゃなくてもそのうち買ってただろうし、早いか遅いかの違いでしかないと思うんだよなー。


眼鏡を買った

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やっぱり眼鏡を新しくした。
今まで使ってたのはいつ買ったんだっけか。フレームの変色やがたつきなんかは、いかにもぼろさを漂わせていたけど実用上は問題はなかった。ただ何よりレンズが汚かった。無数の細かい傷が付いていて、拭いても拭いても曇っている感じ。これじゃあどうにもクリアな視界が得られないし、視力も落ちてるみたいだし、やっぱり一新しておきたかった。眼鏡屋で眼の検査してもらったら、思いのほかレンズの度数は今のままで良いと言う。あれ、眼悪くなってるんじゃないのかなあと、半信半疑ではあったが、実際新しく出来た眼鏡をかけてみるとこれがまたハッキリ見える。視力が落ちてたのではなくて、今までのレンズが汚れ過ぎててはっきり見えなかっただけだ。
視力が良いということと視界がクリアであることは違うみたいだ。アフリカで原始的な生活を営むのでなければ、必要以上に視力を矯正する必要もないが、視界はクリアでありたい。見てるもの全部が曇ってたら、考えること成すこと何でも曇ってしまうから。曇っていることに慣れてしまい気が付かないのは恐ろしい。もちろん眼鏡に限った話ではなくてね。
ちなみにフレームは、前のと同じ、フォーナインズの物にした。前のと似てるけど微妙に違ってて、より賢そうに見えるのを選んだよ。掛け心地はすごく良い。
・999.9
 http://www.fournines.co.jp/


航空券とか、準備

無事ビザが下りた。次は航空券だ。
一番安いマレーシア航空は空席が無い。次に安いロシアの航空会社は、一度予約したが評判があまりに悪そうなので思わずキャンセル。でもちょっと面白い。次に安い中華航空は、今問い合わせ中。次のが、ちょっと値段が上がる。欧州系航空会社としか表記されていない。留学生限定。残席わずか。他のヨーロッパの航空会社はさらにぐんと高くなる。
中華航空が取れればそれで。中華航空がダメで、しかも確認を待ってる間、留学生用欧州っていうのが埋まってしまうという事態になったら嫌だな。
ああ、もうそろそろ本格的に準備始めないと。とりあえずでかいトランクはこの前買ったけど、中身はどうしようかな。


今ここに強度/修士レビュー

大学内で16日まで開催中の大学院修士・博士1年研究レビュー、なんだか見ないうちに終わってしまいそうな予感があったので、えいやっと見て回る。知り合いが何人か出品してるけど、ほとんど制作してるところに顔を出してなかったから、そういえば久しぶりだ。変わっていたり変わってなかったり。
駆け足ではあるものの、全体を見渡して作者の解説文もざっと読んで回った。そこで、ふと疑問を持ったのだけれども、彼らには制作に対する素朴な(しかし強烈な)内的衝動、みたいなもの、はあるのかな、ということ。これは別に、作品を見てそれが皆目見受けられなかったとか、だから悪いとか言うわけじゃなくて、本当に単なるその場限りの些細な興味なのだけれど。
どっちかというと僕は、そのようなものがなくても、まあ構わないだろうという態度では、ある(あった)
しかしながら、描きたくて描いた方がやっぱり幸せだよなあ。
だいぶ前の、宮台真司が言うところの、今ここを楽しむ「強度」を求める生き方、みたいな。(最近、なぜか学校の図書館に宮台真司関係の本がまとめて入荷してたみたいなのでパラパラと眺めている。)