振幅

朝から土砂降りの雨。あたり構わず激しく打ちつける雨音が、気持ちの奥の方に沈殿していた諸々の不安感といったものを巻き起こして増幅させるようで、くらあい気持ちになった。
家に帰り、ポストに挟まっていた紙切れは件の郵便物の不在通知であった。きたきたと思って再配達をお願いして届けてもらった。一週間しないうちに届くのだからすごい。
今、10時半現在、雨は振っていないけど風が強く吹いている。風にあおられて時折、どこか近くのトタン屋根がバコバコ音を立てている。もしかして自分んちの屋根がそうなっているのかと思って耳を澄ましているけど、たぶん違うように思う。真上で音を立てているとしたら、もうちょっとそうとわかるような音の響き方がしそうなものだし。


憂慮

衝動買いという程の勢いもなく熟考の末の賢明な買い物という訳でもなく、ただなんとなく買ってみようかなーというのでいわゆるポチっとをしていたのは、海外のとあるオンラインサービスの象のマークがプリントされたTシャツだったのだ。その次の日には「発送しました」というメールが来て、これは早いと思ってよくよく見てみると宛先の住所の番地が一番違っていた。
これはどうしたものかと思って日本で配達をする郵便局で聞いてみると、窓口の人は非常に楽観的な口調で、「一番違うくらいなら届くと思いますが、その地区の配送担当の方に電話してください」という。それで電話すると、電話の先では対照的に、「えー、そんなのどうすればいいの…?」と声には出さないけど心では思っているらしい困惑してしまった様子で、一旦電話を切って確認後に折り返し電話するということになり、それでどうなったかというと「マニュアル的には住所が違っていたら送り主の元に送り返すことになっているけれども、今回は国際便ということもあり、荷物が着いたらそちらの正しい住所に届けることにします」ということだった。
仕事に対するスタンスというか性格の問題だろうけど、同じことをお願いしていても応対の仕方はいろいろあってそれで受ける印象というのも随分違うものだなあと思った。というか元はといえば僕の住所の記載ミスのせいだし、これはほんっとにバカらしいことで猛省を促されるべきなのだ。
なので反省し、それから髪を切りに行った。反省して髪を切ったというと、頭を丸めるのを思い浮べるけど、丸めてはいない。頭を丸めることで何か少しでも良い方向に転がるのなら、いくらでも頭を丸めたっていいと思う。
この前行ったところとは別のところだけど、二度も続けてお店で切るなんてもう本当にいつ以来なのか思い出せない。今回も自分で切ったみたいだなと思った。自分で切ってしかも少し失敗したときのような髪型だと思った。いろんな意味で違うのだろうけど。
夜、突然ゴロゴロという雷鳴とともにバケツをひっくり返したような雨が落ちてきた。


速いはやい

自転車のペダルにはビンディングペダルというのがあり、それは何かというとシューズとペダルをカチッと固定させて効率良くペダリングできるという代物で、ちゃんとロードバイクに乗っている人ならみんな使用しているのではないだろうか。だけどいまだにというか僕は固定させないふつうのペダルで乗っていたので、それを昨日、一念発起してといったら大げさだけどビンディングペダルに付け替えた。
足がペダルに固定されるということは、止まるときにうまく外せないと当然コケてしまうということで、とにかくコケるというのはけっこうな恐怖だし、緊張する。自転車に乗るスキルにおいて補助輪を外すのに等しいくらいのステップアップなんじゃないかと思う。実際、小さい時分に初めて補助輪を外したときの記憶が蘇ったりもした。いや本当に何も違うところはない、最初は家の前でおっかなびっくり練習して、ちょっと慣れてくると近所をひと回りして、というふうに乗ってみたのだが、なんというか足が固定されると自分が自転車を漕いでいるのではなくて自転車が自分を動かしているみたいに思えた。というか短い距離だとこのペダルにする意味もほとんどないので、遠くにまで行ってその効果の程を実感したいものだとか思いつつ、夕方になって雲行きが怪しくなってきたので早々に家に帰った。
これは雨になりそうだと思っているとやっぱり降ってきて、この湿気の重い感じはもう梅雨のそれだ。夕食は買い物に出るのが面倒で冷蔵庫に残っているもので。卵、ソーセージ、玉ねぎのみそ汁。
今日は朝から雨で、昼くらいに雨があがった。今日は買い物に出たのはいいが何かを作る気にさっぱりなれず、どうしようかと思ってうろうろ。キャベツがわりあいに安いのでカゴに入れる。ちょっと前までは野菜の価格が高騰していたんだっけか。ものの数ヶ月で倍ほども値段が変動するなんて。どういうことなのだろうか。出来合いのお総菜で済ませようと思ったけど、買ったのはイカの唐揚げだけ。結局自分でも作ってしまった。キャベツと豚ひき肉を炒める。
今読んでいるのは阿部和重の『ピストルズ』で、すらすら読めるというのが必ずしもそのままおもしろいということに繋がる訳ではないけれど、この本はけっこうすらすら読めておもしろい。直前に読んだ『族長の秋』の倍くらい? 分量があるのだけれど、読み終えるのはたぶん半分より短い時間だろう。どういうことなのだろうか。


『族長の秋』

いつから読み始めていたのか忘れたけど、前々から少しずつ読み続けていたガルシア=マルケスの『族長の秋』をようやく読み終えた。だいたい僕は本を読む速度が遅いというのもあるのだけれど、それだけではなくてこの文章がもうそれはそれは読みづらいもので、あたかも読んだそばから文字が気化して消えてゆくような感じでなかなか読み進められなかった。
でもその雲散霧消する文章をがんばって追いかけていくと、そこに繰り広げられる出来事があまりにとんでもなくて、おもしろい。カリブ海の国の大統領、これが怪物じみた独裁者で、二千人の子供を船に乗せてダイナマイトで爆発させるとか、親友だった将軍を丸焼きにして食事会に出すとか、権力にものをいわせてめちゃくちゃな残虐行為を繰り返している。それにこの風土の、死体の腐敗した臭いとか人間の体臭とかがものすごく漂っている感もすごい。それがこんな語り口で描かれるのだから、これはもう混沌そのものとしかいいようがなくて頭がくらくらする。

族長の秋 他6篇
族長の秋 他6篇
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ガブリエル ガルシア=マルケス
新潮社
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マンゴーのタルト

とてもいい天気が続いていて、気温も夏のようにぐんぐん上がっていく。日中、炎天下に外にいると、遠くの方はゆらゆらと熱気が揺らめいていて、いかにも暑い! といった印象です。顔や手には日焼け止めを塗ったりしているのだけど、紫外線は目にもとどいて、目もけっこう焼かれてしまう。数時間外にいるだけで、眼球がじーんとしびれるような疲労を覚える。
夕方、うちに帰ると、ちょうど正面に西日が当たっていて温室さながらの様態。籠もった熱のなか、数日前に買ったバナナはよく熟れていき、表面の大部分はもう黒い斑点で覆われ、甘い芳香を発している。食べかけのチョコレートはほとんど液状になっていて、手に取ろうとすると銀紙の間からこぼれ落ちた。
冷蔵庫を開け、一気に漏れ出すひんやりとした冷気を一身に浴びていると、何を取ろうとしたんだっけ? となったりもするのだけど、そうそう、もうしばらく前から置いてあったタルト生地、これもそろそろ使ってやらないと傷んでしまうと思って、使うべき時がきたと思って、取り出した。題材はマンゴー。
から焼きしたタルト台にマンゴーを切って並べ、卵と生クリームと砂糖を混ぜ合わせたタネを流しこんで焼き上げる。つや出しにジャムを塗り、ホイップクリームも乗せようかな。
ついでに、卵と小麦粉と牛乳でクレープを焼く。香り高いバナナとはちみつを添えて。それと昨日こさえた野菜スープにソーセージを入れて温め直したもの、それらを夜ごはんとして食しました。
マンゴーのタルト


ルバーブ栽培:そろそろ収穫

2010-06-07
と、期待に胸を膨らませて見に行ったルバーブ、ちょっと葉っぱのボリュームが増えたかなとは感じられたけど、でも、思ってたよりも大きくなっていなかったです。花を咲かせてあげたおかげで、もはや精も根も尽き果てた、なんてことになっていたりして……。
良く育ったルバーブはイメージ的にはフキのように茎を長く伸ばしている感じで、実はこのルバーブももうそんなふうになっているのではと期待するところがあったのでしたけどね。高望みというやつでした。栽培2年目のこちらのルバーブは、そこまで成長しなくて当然なのかもしれないし、そもそも育て方や環境に問題がないとはいえないわけで。
でも、外側の太い茎だけでも、そろそろ収穫してみようかなーと思います。収穫したらジャムにするゾ!


そろそろ収穫?

2010-06-07
と、期待に胸を膨らませて見に行ったルバーブ、ちょっと葉っぱのボリュームが増えたかなとは感じられたけど、でも、思ってたよりも大きくなっていなかったです。花を咲かせてあげたおかげで、もはや精も根も尽き果てた、なんてことになっていたりして……。
良く育ったルバーブはイメージ的にはフキのように茎を長く伸ばしている感じで、実はこのルバーブももうそんなふうになっているのではと期待するところがあったのでしたけどね。高望みというやつでした。栽培2年目のこちらのルバーブは、そこまで成長しなくて当然なのかもしれないし、そもそも育て方や環境に問題がないとはいえないわけで。
でも、外側の太い茎だけでも、そろそろ収穫してみようかなーと思います。収穫したらジャムにするゾ!


イチゴの焼きタルト

昨晩、すぐ近くのスーパーの閉店30分前くらいにイチゴが安くなっていないかなーと思って売り場に行くと、そんな果物最初から置いてもいなかったかのようにすっからかんになっていて、あれれというのでもうちょっと離れたスーパーに行くと、こちらにはちょっと傷み始めているけど値引きシールは貼られていないイチゴがあって、大粒小粒あるうちの小粒の方を買った。
それで、おととい仕込んでいたタルト生地でタルトを焼いた。イチゴのタルトといったら生のイチゴを並べる、すごく典型的な、といったようなタルトももちろんおいしいのだけど、この度はイチゴを焼き込んだものを作った。焼くのだったらちょっとくらい傷んでいてもrいいのかなーと、安くなったところを買い求めようとするせこい目論見だったのだけれども。
タルトは自分が作るものの中ではまあわりと上手に作れる方で、上手というか一応それっぽく形になるので楽しいです。焼いたイチゴも酸味と甘味が濃縮されておいしかったです。
Strawberry Tart