キウイジャム

20110124-Kiwi Jam
そのまま食べようと思ってキウイを一袋買ったのだけど、いざ食べようと思ったら、ほとんどがグズグズに熟し過ぎていた…。買う前にちゃんと確かめればよかったよ…。
熟し過ぎた果実をジャムにする、というのはありがちな話で、でも実際のところそれがジャムに適しているというわけでもない気がするのだけれど、グズグズのキウイを一度に3つも4つも食べたくはないので、慣例に従ってジャムにすることにしました。
こんなキウイ、砂糖の配分を、めいっぱい多めに作ってやりました。素材の味?  
ふん、砂糖も素材の一つだろ…!


マーク・トウェイン『ミシシッピの生活』(上)

ミシシッピの生活 〈上〉—マーク・トウェインコレクション (2 A)
マーク・トウェイン Mark Twain 吉田 映子
彩流社
売り上げランキング: 795879

マーク・トウェイン・コレクションから『ミシシッピの生活』(上)を読み終えた。
前半ではトウェインが水先案内の見習いとしてミシシッピ川の蒸気船で修行する過程を描いていて、後半は21年後に物書きとなってからの視点でミシシッピを語る。
この水先案内という職業の卓越した能力やそれゆえの特権性などが素晴らしくて、これはたしかにロマンだなあと思う。そのロマンに向かって、若いトウェインが一人前になるべく奮闘する様子が面白く描かれていて、いやあ、船はいいよなあ…と単純に感化されてしまう。
このトウェインの文章は本当に面白くて、ミシシッピを巡って伝え聞いた話や自身の体験談など、どこまでが本当の話でどこまでが誇張の話なのか判別できない様々な種類のエピソードが淀みなく繰り出されていく。その細かなエピソードが緻密に連なっていき、支流が寄り集まって本流の流れを強化するように、大きなうねりとなって、なんとも言い難いロマンとノスタルジーを喚起させるなあと思った。
これは知らなかったのだけど、マーク・トウェインというのは水深を知らせるかけ声「水深二尋(Mark twain)」から来ているそうですね。


新潟県新発田市/福島県相馬市

あいかわらず一週間が早いなあ。今年はあと何日残っているのだろう。あと340と何日か…。
金曜日。新潟県新発田市。
出張先は大まかに分けて4つくらいの方面があり、山形道から東北道に出て北に向かう方面(岩手、青森)と南に向かう方面(福島、関東)。国道13号を北上していって秋田道に向かう方面(秋田)。それから南陽、小国を通って新潟へ抜け出て北陸へと向かう方面(北陸、長野)、とあって、どのルートが好きかと聞かれても別にどこも好きではないのだけど、四季の移り変わりという点では、この新潟へ抜ける峠道が一番ダイレクトに感じられる気がする。季節の推移が、豊かな色彩の変化に現れる。夏は緑が青々と輝いていて、秋はそれが紅葉になるし、冬は雪のかたまりが辺りを覆い隠して一挙に色彩を失い、風景の印象を一変させている。
それにしても小国の辺りは雪の量がずいぶん多い。屋根の上に積もっている雪の厚みはふっくらと…というほど軽くはないのだが、分厚い雪のかたまりを見ていると、何かナイフでも入れてサクッと均等に切り分けたくなるような、そういう妄想をしてしまう。ただまあ、そこに住む人はたいへんな思いで雪下ろしをしているのでしょうね。
新発田も少し雪があった。朝も10cmか20cmくらい積もっていた。長靴を履いて来てよかった。というか最近は山形ではずっと長靴を履いていて、出張に出るときもそのまま来てしまったのだ。
土曜日。新発田から福島県相馬市へ。磐越道を通って日本海側から太平洋側へ。所変われば気候も変わるということで、こちらは雪もない。長靴から普通の靴に履き替えた。空も青空なのだけど、気温は低くて風は異常に冷たく、外ではぶるぶる震えが止まらない。
先週はなかなかいいホテルだったけど、今週はどちらももだいぶ落ちるところだった。これで値段はそんなに変わらないのだ。二日間ともコンビニの弁当。
夜は部屋で籠ることにしていたわけで、さぞかし読書がはかどるだろうと思っていたら、本を開いてすぐに眠りこけてしまった。二日間とも。寝過ぎである。体の調子が悪いのかな。自転車に乗れなくなってから運動もあまりしていないし、まあ悪いんだろうな。


ロールケーキ二本

20110117 ロールケーキ
ロールケーキを続けて二本焼きました。
今年一作目となる最初のロールケーキは、なんか久々すぎて勘が鈍っていて、ちょっと納得いかないな…というものであったため、奮って再挑戦しました。
二本目はまあまあこのぐらいかなあ、というのが出来た。まあまあなんて言ったけど、実はこれまでで一番出来がいい。けっこうふんわり軽い生地が焼けた。(写真、上が二本目、下が一本目)
さらに次のレベルになると、ふんわりしていて、かつ「口溶けの良い」といったふうに形容されるものになるのではないか、と、望みというか願いを込めて想像するのですが、何をどうすればいいのかはわからない…。
でも、生地を焼成するときの抑えるべきポイントは、なんとなくだけど、感覚的に掴めてきているようにも思います。あとは、材料の配合なんかも微調整して試したりしている。
既にあるレシピも、それはもう完成されたものなのかもしれないけど、どういうわけか自分がその通りに作ってみても、同じようにはうまくいかなかったりする。レシピの不思議さ、というか面白さですよね。
それとも、ある程度きっちり経験を積めば、一つのレシピから一つの味を再現できるのかもしれない。だけどもまあ僕にはそこまでの経験も技量もないので、とりあえず自分で一番うまくできる、自分のやり方に最適化されたレシピを見つけたいなと思うのです。
いちごのおいしい季節になりましたね。今度はいちごでも巻いてみようかな。そういや僕は、巻き方もヘタクソなのだけど。
20110114 ロールケーキ


復旧作業

二日ほど家を空けていたら家がガチガチに凍っていて、水道はもちろん、トイレも凍っていてさっぱり水が出なくなった。
まいったなーと思いながら買い置きのペットボトルの水でお湯を沸かして紅茶を飲んでいたら、これはなんだか非常事態みたいだな、と思えてきた。「みたいだ」というか非常時そのものかもしれない。水が出ないという事態は。ただまあ凍っているのを溶かせば水は出てくるというのはわかっているからね。
さてどうやったら溶けるのか。そういえば水道管からコンセントのコードが出ていて、これは水道管が凍らないように熱を通すやつなのではないかと推測していながら使っていなかったのがあったので、夜中のうちにそれをコンセントに差しこんでおいたら、朝には水が出るように復旧した。トイレは、ファンヒーターの温風を送って暖めていればそのうち直るんじゃないか。
それから外で雪かきをしていたのだった。そしたら突然、風呂場から水があふれ出てくる音が聞こえてきて、何事かとびっくりして行ってみると、蛇口から水がすごい勢いで飛び出し、タイルを打ち砕かんばかりに打ち付けていた。水道管が破裂したのかと思った。蛇口をひねっても水は止まらず、オロオロして、家の外にある元栓を閉めると水音は止まった。
調べてみると、蛇口の中のゴムパッキンが切れたようで、ホームセンターでゴムを買ってきて交換したら水は止まるようになった。いきなりゴムが切れて水が飛び出してくるなんて恐ろしい。これが家を空けているときだったらどうなるんだろ。
家を凍らせてしまったら何かと問題が起きた。さすが古い家はいろいろとデリケートのようだ。ひとつ、元に戻せなくなったものがある。湯沸かし器の動作がおかしくなってしまったのだ。ガスを点火させるのと、水を出すのを、別々に操作させないといけなくなった。


栃木県宇都宮市/茨城県水戸市

いつもの出張日記。今週はまず餃子の街、宇都宮へ。夜は餃子でも食べましょうということで、近くの餃子屋に行った。ホテルは駅の近くで、辺りはそれなりに繁華街ではあったけど、徘徊する気分でもなかったのでさっさと部屋に戻った。
事件は翌朝に起こった。目が覚めると外でサイレンがウーウー鳴っていて、近くで火事でもあったのかなあと窓から外を覗いてみると、目の前というか真下に消防車が停まっていた。どうやら隣のビルが火事の現場らしい。火も煙も見えなかったのだけど、そうこうするうちに消防車は後から何台も集まってきた。ホースを路上に伸ばして置き、放水の用意を整えている。何人もの消防隊員がうろうろしていて、入り口で中の様子を伺ったり、なんだかんだと連絡を取ったりはしているのだが、なかなか突入もしないし放水もしないなあと思って、見物を中断した。
顔を洗ったり歯を磨いたりして、それから荷物をまとめて出掛ける用意が整ったところで、外がどうなったかもう一度顔を出してみると、いつのまにか消防車はすっかりいなくなっていて、バケツ一杯の水を撒いたくらいの濡れた痕跡が残っていた…というわけで事件でもないけれど、まあ隣のビルの火事に出くわす機会もそんなに多くあることではない。
次の日は宇都宮から茨城の水戸に行き、泊まったのは県庁の近くのホテル。昨日今日と、この会社の基準から言えばだけれども比較的いいホテルに泊まれたので良かった。出張はまあ移動でそれなりに疲れるものだし、良いか悪いか一長一短ではあるけれど、寝る、風呂に入る、机に向かって勉強する、といったことに関しては、たいがいは自分ちより快適なのである。このホテルでは、他ではカードを購入して観るような映画なんかのビデオが見放題になっていたのが良かった。良かったといっても取り立てて観たい映画がなかったので観なかったけど。夜は雪がちらついていた。
と思っていたら翌朝は一面に真っ白に積もっていて、ここはどこの東北なんだ、と錯覚はしないけど、もう雪は間に合っているんですよ、と思った。移動中、立ち往生している車を何台か見かけた。この辺だとスタッドレスを履いていない車も多いのか。雪なんかほとんど降らないのだろうけど。
夕方頃、常磐道で帰っていると雪が降ってきて、のろのろのペース。予定よりもだいぶ時間がかかってようやく山形に着くと、こちらではまたあらゆるものが雪に埋もれているといった様相で、うんざり。今回は冷え込み方もひと味違っていたようで、家に帰ると家中の水回りが凍っていた。水道も出ないし、トイレも凍っていた。どうしようもないので、湯たんぽの水だけ沸かして、さっさと寝ることにした。


マーク・トウェイン『まぬけのウィルソンとかの異形の双生児』

まぬけのウィルソンとかの異形の双生児—マーク・トウェインコレクション (1)
マーク・トウェイン Mark Twain 村川 武彦
彩流社
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マーク・トウェイン・コレクションの一巻目、『まぬけのウィルソンとかの異形の双生児』を読んだ。
『まぬけのウィルソン』は黒人奴隷の母親が自分の息子と主の白人の息子を取り替えたことに端を発する物語。黒人といっても母親は1/16、息子は1/32だけ黒人の血が混ざっているだけで、外見は白人と変わらない。でも少しでも黒人の血が流れているというだけで奴隷として扱われるという、当時の社会制度が恐ろしいな…。ちなみに表題のウィルソンは弁護士で、うっかりした失言により、ずっと「まぬけ」と言われ続けるという、なんだかかわいそうな奴。
奴隷制というのは、よく知らないけれど深くて重いテーマなんでしょうね。地域によって奴隷の扱いも異なるようで、物語の舞台となるミズーリ州ではそれほどこき使われるわけでもないのだが、「川下」という場所では完全に非人間的に酷使されるらしく、そこに売られるのは死を宣告されたも同然で、「川下」を奴隷たちは極度に恐れている。そのような現世から一線を画したような場所が設定されていたりと、物語の下敷きになっている社会がなかなか奥深くて面白かった。
『かの異形の双生児』は、『まぬけのウィルソン』と同じ構想から分裂して出来た話。だいたい同じ登場人物、同じ設定なのだけど、こちらではイタリア人の双子が、頭が二つに腕が四本、足が二本というシャム双生児になっていて、その描かれ方というか扱われ方にけっこうギョッとする表現があったりする。かといってそれらが不快であるということもないのは、生き生きとしたユーモアに中和されているからだろう。
こちらでは作者が話者として登場していて、二つの作品の関連などを解説していくのだけど、それがメタフィクション的な文章というか、小説がフィクションであるということを強烈に意識させている。なんというかそこでは、小説の根っこの部分にある形式性が、ぽろっと掘り起こされたかのように表出しているのではなかろうか、と思った。


短い一週間

神奈川から帰って来ると山形は雪景色で、気候の地理的な気候の違いとはいえこんなに違うとなると驚きにせよ落胆にせよため息の一つも漏れてしまうのだが、ともあれ自分の車の雪を降ろそうとすると柔らかい雪の下に堅い圧雪が層状に重なっていたから、こちらでは雪は数日前から降っていたのだろう。
家に帰ると玄関の鍵穴も凍っていてなかなか中に入れなかった。これが神奈川の町中だったらとっくに通報されているのではないか、というくらい、しばらく鍵穴をガチャガチャやっていた。その間にパトカーがサイレンを鳴らして来なくて良かった…と、安心すべきところなのかどうかは微妙なところで、逆を言えば本物の泥棒がガチャガチャやっていても誰も110番してくれないということなんじゃないか。
翌日、知り合いというか大学の同期の人が出品している展覧会を観に山形美術館に行ってみたら、祝日に開館した分の振替で閉まっていた。祝日に開けてくれるのはいいけれど普通の日も休みにしないでくれるといいのにと思った、というか美術館に勤務する方々の休みがなくなればいいと思ったわけでもないので、思わなかった、というか、言ってしまえば自分が行こうとしたときに開いていてくれればいいというだけなので、だからわざわざこんなこと書かなければ良かった。
馬見ヶ崎のスタバに行って、新しく出来た店舗でWiFiがないというのはちょっとどうかと思うのだけど、読書がはかどった。それから図書館に行って、読み終わった本を返して、全巻揃っていると思ったトウェイン・コレクションはどうも何冊か欠いているようで、それも上下巻あるうちの片方がなかったりするのはどういうわけだろうと思うのだけど、『ミシシッピの生活(上)』を借りた。足りないのはリクエストでも出したらいいのか。面倒だなあ。
木曜日。数日前から漬けていた白菜漬けはどうも塩加減を間違えたらしくしょっぱくてとても食べられそうもなくて、何か別の料理に応用できないものかなーと思う。とりあえず水で洗いよく絞って水気を切って、マーガリンを塗ったパンに挟んでサンドイッチにして弁当に持って行った。まだけっこう残っているので、どうにか消費したい。月曜日が祝日だったために、今週は一週間が短い。感覚的にもう一日あると思っていて、夜中にオーブンでスポンジ生地を薄く焼成しクリームやジャムを巻くなどの作業をしていたのだったが、よくよく考えてみれば次の日にはまた出張に出かけることになっていたのであって、それらは朝食代わりに一切れ二切れ食べ、残った分は弁当箱に詰めて持って行くのだろう。