1130

洗濯。午後から雨。小島信夫の『ハッピネス』を読む。

夜、ヤマトが荷物を持ってくる。はて、明日着の電話を入れていたはずだが、と思って戸を開けると、いま気づいたように「あ、明日でしたね、間違いました。でもいいですか?」などとおっしゃる。明日だとわかっていながら、さっさと届けてしまおうとして持ってきたに違いない。うん、でも今日でよかったよ。いや、こういうくらいの適当な感じはすごくいい。なんでもキチッキチッとしなくちゃいけないというような感じは、あんまり合わないのだ、わたくしは。世のなか、ゆるく回ってなんとなくつじつまが合えば、いや合わなくったってかまいやしない、もうそれでいいじゃないか。

お届けものは、自転車を乗るときに着るウィンドブレーカであった。しかしながら今年、もう自転車を乗ることがあるのかどうか。すでに雪も降ってしまった。休みの日に天気がよければもう一度くらい自転車乗りに出かけたいとは思うけれど。


1129

わたくしの家の50mm先の道路は、一昨年くらいから延々と道路工事をやっている。片側2車線になるのに伴い、おまけに歩道も最新技術を駆使した雪が溶ける仕様のものになっている。近頃になってその工事区間が交差点からわたくしの家の方に向かってだんだんと延びてくるので、これはわたくしの家の前も融雪歩道になるんじゃないかと期待を膨らませていたのだが、工事の具合から察するに、どうやら歩道を狭める工事をしているらしいことが明らかになってきた。信じられない。シュプレヒコールをあげて断固工事に反対したいと思う。


1128

すきやに入ってメニューを見ているとすぐに店員がやってきて注文を聞くので、「牛丼、ええと、…中盛り」といってからよくよく見ると、中盛りというのはご飯がふつうで肉が多めというような盛り方のことらしく、頼みたかったのは並のほう。


1127

テレビ電話のようなものを見ていた。画面の向こうで誰かが話している。男性のようである。男性は画面の右の方に、ずいぶん薄暗い場所にいる見えるのは、実際に暗いのか、テレビ画面の設定なのか、ということでもなく、この暗さはこういうことではないか。男の後ろには窓がある。窓は明るくて、室内に比べて窓の外の光量は相当明るい。男性を中心から外したカメラは窓の明るさを捉えていて、外の光に露出を合わせるわけで、だからそんなふうなもので室内は暗くなっているんじゃないか。ぼんやりそんなことを思っていると、窓の外で、何か黒い陰が動いた。木かカーテンのようなものが動いたように見えた。人のシルエットだった。その人は、ひっきりなしに動いていて、踊っているようにも見えたし、あるいはなにかの楽器を演奏しているようにも見えた。室内で話している男性はその窓の外の人物にはまったく気がつかない様子だった。その人は窓沿いをだんだん手前の方に寄ってきていた。そうしたら、なにをやっているのがわかった。その人は窓の清掃をしていたのだ。窓枠に合わせ、手にしたワイパーを軽やかに動かし、次から次へと一枚一枚窓の汚れをかきとっていた。そして画面から出て行った。いま私のいる部屋の窓を見ると、雪が降っていた。男性はまだ話していた。


1126

月曜日。実家から会社へ。距離はずっと遠いけど、通勤時間はそんなに変わらない。
昼、ナポリタン。夜、うどん。


1125

久しぶりにネットを見ていると、ネットには有益な情報があるというような思いがどこかにあって、何かをみなくちゃいけないような気がして、ずっと見てしまっている。でも見ているものは本当につまらないもので、しかもすごく限られた範囲のものだ。丸一日かけて、同じようなところをぐるぐる見ている。

ひょんなところから、カメラのレンズがどうたらというのを見ていたらこれはほしいと思った。カメラのレンズなんかをほしいと思ったのは久しぶりだ。レンズがほしいというのは、写真を撮りたいという欲求とは違っていて、撮りたいだけなら手持ちのカメラで撮ればいい。レンズがほしいというのは、そのレンズのこういう描写の写真を自分でも撮れる、ということが過剰にすばらしいことに思えてしまうことであって、おまけにレンズはそれなりの値段がするものだから、なかなか買えないものだから、入手することがなにか特別な様相を帯びてくる。そのことに妙に興奮してしまうのだ。すべてのレンズが一律千円ということになったら、きっと誰もレンズなんかほしがらなくなるんじゃないのか。しかし明るさだとか解像感だとか、どうしてそんなものに十なん万もださなくてはならないのか、その価格が妥当なものなのか、まったくわからない、というのも嘘で、というか、それがそういう値段なのだといわれればそうであるのかと納得するしかない。写真を撮りたいとか、そういうのは表現行為に結びついた純粋で美しい欲求にも聞こえるが、レンズがほしいというと卑しく低俗な気持ちのようにも思われる。


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ブログを始めましたと書いたそばから、書かなくなるのだ。そういうものだ。いえ、書かないのにも訳があって、ようするに忙しかったのでした。勤労感謝。

洗濯。寒い。洗濯物もなかなか乾かなそうな天気。

山辺温泉。大広間。休みの日なので大広間も混んでいるんじゃないか、ぐうたら人間の巣窟になっているかと思ったが、わりかし空きが多いのでけっこうなことだった。持参した(スーパーで買ってきた)お弁当を食べる。温泉に入る。そして読書。カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』を読む。

実家に行く。