0228

ペーパーバックを適当に読むシリーズ、このたび手に取ったのはサリンジャーのThe Catcher in the Rye。再読。

高校を退学してしまったホールデンの孤独で繊細な心情を描く、いわずとしれた永遠の青春小説である。(アニー・ホールも読んでいたね。)しかし、それにしてもねえ、このホールデンの辟易した気分にこうもマッチしてしまうというのは、いかがなものか、というべきか。

よのなか嫌なものだ、どいつもこいつもいんちきばっかり、どうかしているぜ、っていう。いやはや2月はそんな感じだったなあ。まったくねえ。


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0224

朝から吹雪である。こんな雪道を運転すると、いぜん仕事で青森に行ったりしたことを思い出すな。吹雪で前が見えないとか雪で車線もわからないとか、そんなことがよくあった。十和田湖の雪まつりに行ったときはほんとうに危なかった。

や、仕事のついでに内緒で行ってきたのだが、夜の花火大会、吹雪でぼやけてしか見えなかった、の帰り道、いくらなんでもこんなに滑るってことがあるの? っていうくらい、アクセルを踏んでもブレーキを踏んでも、ハンドルをきっても何をやってもつるつる滑って死ぬかと思った。万事休す。これはぜったいにガードレールに突っ込むか何かするぞ…内緒で遊びに行ったのも会社にばれるんだ…もうだめだ…。

奇跡的に無事だった。あの緊張感はいまでも冷や汗ものだなあ。それもこれも、いまとなってはいい思い出…というわけでもない。


0223

家の前の歩道に、人が通れるだけの道をつくって、残りの区域は触らず雪の降るままに残している。雪の積もったままのまっさらな状態。下手に触るよりずっときれいでいい。しかし、しばらくすると、通り道を歩かずにわざわざ深く積もった雪の上をむちゃくちゃに踏みつけて通っていったようだ。子どもかな。まっさらな雪を、むちゃくちゃに踏んでやりたいっていうのもまあわかる。

 

実家に行く。実家のほうはさらに雪が多い。近所の図書館に行くと、最近お気に入りのウディ・アレンがあったので借りてきて見た。『おいしい生活』(2000)

銀行強盗をたくらむ夫妻が、カモフラージュで始めたクッキー屋が大受けして億万長者、一躍セレブの仲間入り。といっても成金趣味で上流社会にふさわしい教養もない。奥さんのほうはいっしょうけんめい教養を身につけようとして、語彙を増やそうとしてまずはAの単語だけを覚え、なにげにそれを使って話すのが愉快。


0222

人の話を聞いていた。本人にとっては深刻といってもいい、そんな類いの話だ。私の意見も、いや、べつに意見もなにもないのだが、こういう場合こんなことを言ってほしいんじゃないか、と、気を回したつもりで口を挟んでみたら、そんなのほとんど望まれていないのであった。なので大方の時間を黙って話を聞いていた。

外を見ると、雪が降っている。こりゃあ積もるなあ。明日の朝起きれば、何十センチか積もっていて、ただまあ明日は休みだからいい。雪かきもこれでけっこういい運動になるし。

雪のなか立ち話もなんだし、話なら、ちょっとそこらで、コーヒーでも、飯を食いながらでも。といってファミレスに来た。それから3時間たった。3時間?

運動だなんて、いい気なものだ。屋根に降り積もった雪をやっきになって降ろそうとして、転落して命を落とす人もいる。この冬、何人の人間が落ちたのか。私も屋根にのぼることはのぼっているのだ。いつ転落しないともかぎらないのだ。

『アニーホール』だったかで、「人生は、悲惨か惨めのどちらかだ」とウディ・アレンは言った。そのセリフが好きだ。「惨めなのも生きている証拠、感謝しなくっちゃ」。

 

しかし、よくそんなに話せるものだ。よく私は聞いていたものだ。


0218

堀江敏幸『雪沼とその周辺』を読む。雪沼という地名の、ちょっと寂れた土地を舞台にした短編連作。


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0217

きのうの夜に牛肉を冷凍庫から冷蔵庫にいれていたのだが、朝になってもさっぱり解凍していない。それから暖房を効かせた部屋の片隅においていて昼近くにやっととけた。それがねえ、焼いて食べたら肉というより肉の色をした脂を食っているというようなもので、うまいもまずいもない、ただ胸焼けして気分が悪くなった。霜降り肉のような高い肉は、体にあわないのである。とほほ。

画家の友人が出品しているという展示を見に行く。そこは古い旅館を改修してアパート兼スタジオみたいな場所で、学生や作家なんかが住みながらいろいろとやっている。

夜は、鶏鍋。胸肉、骨付きぶつ切り肉、つくね団子、にんじん、ごぼう、せり。


0216

今週、昼休みに読む本は蓮實重彦『映画時評2009-2011』を選んでいた。昼休みのそれほど落ち着けるわけでもない限られた時間で読むにはもったいない気もした。だけど読んでしまった。本日は土曜日だが通常の出勤日。雪の日。


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0215

非常に寒いところにいたら、まずどこよりも先にお腹に寒気を感じて、寒気というよりはぎゅうと締めつけられるような鈍い痛みがある。これはお腹が冷えるということだ、これはお腹を下す兆候だと思っていたが、まあ平気だった。だからどうしたということもないのだが。

夜は家に帰ったら、眠い。片付け、洗い物はいうに及ばず、風呂にも入りたくない。眠い…。