4月某日

最近になって社内の体制も変わったこともあって、仕事のほうが微妙に忙しくなりつつあり、これまでは平日でもジムに行っていたのが、このところは全く行けていない。五月の蔵王ヒルクライム大会が迫っている。本番が近づくにつれ練習不足になっていく、なんてことにならないといいのだが…。

さて先日の4月某日はぼくの誕生日で、その日は土曜日だけど出社日だった。仕事量は変わらずあるけれども、平日の殺伐かつ陰鬱とした空気に比べれば、休みを前に控えたその日は、春の陽気と相まっていくらか穏やかなものだった。雰囲気がそんなものだから、ここぞとばかりに無理やり仕事を切り上げて定時に帰る。解放感から気も大きくなり、今日はおいしいものでも食べに行こうかと思い立ち、帰り道の途中でプチノエルに電話して9時に予約。

家に帰るとすぐ、鞄を着替えとランニングシューズに持ち替えてジムに向かった。エアロバイクを、軽めから始めてだんだんワット数を上げていく感じで、計30分。さっとお風呂に入って着替えた。9時とは言ったけど遅い時間で迷惑かもなあと思えてきたので、少し早めに着くよう自転車を思いきり飛ばした。

料理はどれもおいしくて鮮明に思い出せる。前菜がモチカツオのカルパッチョで、二皿目がエスカルゴのなんとかで、次にカボチャのスープが出た。メインはアイナメと牡蠣とたけのこのなんとかソースだった。ああおいしかった、最後のデザートは何かな、と待っていたら料理がもう一皿出てきて驚いてしまった。なんとメインもメイン、蝦夷鹿のソテー。ほんとうにすみません、ありがとうございます、と恐縮してしまう。デザートはこってりしたものかさっぱりしたものかと聞かれ、さすがにお腹もいっぱいです、さっぱりしたものを、で、マンゴーのシャーベットと柑橘の果物などを。うれしく、すばらしく堪能しました。

本当にいいお店で何度も通いたいと思っていたのに、来るのがご無沙汰になっていた。にもかかわらず、こんなにサービスしてもらえていいのかしら。べつに誕生日だったから、というわけもない。そんなことを言うのも恥ずかしいので黙っていたのだ。でも本当に祝福すべき良い一日となりました。


村山あたりまで

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・4月13日日曜日。
・Tさんに誘われてロード。あと初めましての方と。
・天気は最高。朝は寒かったけど、すぐ暖かくなってきた。
・Tさんに引きずり回されるのを少し期待していたが、最初なのでということで、ほどほどのペースで。
・平地を基調として村山あたりまで行った。
・お昼はそばかなと思っていたが、残念ながらそれもなし。
・コンビニで補給。背中のポッケに入れていたバナナが熟成していた。

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西蔵王/バイクを追って

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・4月12日土曜日。
・先週に引き続き、西蔵王へ。
・バイクの人たちがどんどん追い抜いていった。
・展望台でバイクの人たちとあいさつした。
・写真を撮っていると、野グソがどうの…という会話が聞こえてきた。
・一人がトイレを我慢していたようで、すごい勢いで発車させて去っていった。
・休憩していても寒くなるだけなので、ぼくもさっさと下ることにした。
・トイレの人はちゃんと間に合ったかな、と思いつつ。
・下ったところのコンビニにバイクがとまっていないか探したけど、なかった。

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サングラスも新しいものを

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・POCはスウェーデンのブランドである。
・これまではユニクロで買った、なんでもないサングラスを使用していた。
・ある機会に自転車乗りのみんながよく使っているようなスポーティーなサングラスを試着してみたら、ユニクロとは比べ物にならないくらい装着感がよかったので、春になったらちゃんとしたアイウェアを買おうと思っていた。

・ところが手元にあるのは、とくにスポーツ専用というわけでもない普通のサングラス。どうしてこうなった。
・POCの、ちょうど新しく自転車ウェアのラインが出ていて、それがけっこう良さげで気になっていた。ヘルメットもPOCのやつにしようか迷ったくらいで、アイウェアも自転車用のモデルがあった。
・しかし一向に発売する気配がなかったり、そもそも値段が高かったりでたいそう迷っているうちに、むしゃくしゃして、これでいいやと思って決めた。

・ところで、同じ時期に毒ガエル色のオークリーを買った人がいた。きっと満足(あるいは後悔)しているだろう。ぼくも同じくらい満足(あるいは後悔)している。


ヘルメットを新調したのでした

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・GiroのAeonである。(展示品が安くなっていた)
・買うならこの色がいいなあ、と思っていた。(つや消しの黒×白。だいたいにして地味なものを選びがちである)
・今回はちゃんとお店で試着できたので、サイズもばっちり。(前にWiggleで買ったヘルメットは間違えてSサイズを注文してしまい、頭が入らなかった…)
・見つけたときはお金がなかったので、次の週に買った。(取り置きをお願いしていなかったので、もし先に誰かに買われていたら、激しく後悔するところだっただろう)
・即決で購入を決めていたが少し迷っているふりをすると、店長は「ヘルメットはやっぱり良いものがいいよ」と言って勧めてくれた。(しかしヘルメットに限らず何にでも言いそうである)
・さすがに軽くてよい。

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自分の自転車くらい

昔、国語の教科書で読んだ茨木のり子の「自分の感受性くらい」という詩の顰みに倣うなら、「自分の自転車くらい」である。

ぱさぱさに錆びてゆくチェーンを
ひとのせいにはするな
みずから注油を怠っておいて

 

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先日シフトワイヤーを交換したとき、そういえばチェーンもまだ一度も交換していないよなあと思った。ひじょうに面倒くさがりで、いつもはメンテナンスなどにはまるで気乗りしないのだが、ふとあの詩を思うとき、そんな自分は茨木のり子さんに叱られているような気がするのだ。ようし、いっちょ交換してみっかと思った。

まずはチェーンカッター(TL-CN28)とチェーンを調達しなくちゃならん。チェーンは10速用でDura-ace 7901を選択。シマノの最高グレードである。

ところが買いに行ったお店には、105の10速はあったけれどもDura-aceの在庫がなかった。今は下位グレードでも質が上がっているらしく、お店の店長は「105でもよい。グレードの差よりも頻繁に換えるほうが違いが出る」と言っていた。そうはいっても、気持ち的には一番いいものを使いたいわけで…。「ぼくにもデュラを使わせてください…!」とお願いして取り寄せてもらった。自分でやります。失敗しても店長のせいにはしません。

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それで、届いたチェーンで交換を試みた。
古いチェーンを切るときも、新しいチェーンをくっつけるときも、このチェーンカッターを使用。つなぎ目のピンをグリグリやってチェーンを外し、接続するときはコネクティングピンをグリグリ押し込む。このチェーンには裏表があり、接続の向きも決まっているので注意である。

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やってみるとなにも難しいことはない。ワイヤー交換、チェーン交換と、ちょっとずつでも自分でいじっていたらメンテナンスに対する敷居も下がってきたように感じる。そのほかにも目を行き届かせなくてならないところはたくさんあるだろう。「自分の自転車くらい 自分で守れ」、なのだ。

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県民の森/寒い日の自転車日記

季節はあっというまに移り変わって、このぽかぽかした暖かさがもう少しするとじりじりとした暑さになるのだろう。ほんの数週間前までは寒さに震えていたというのに。自転車は寒いか暑いかのどちらかしかない。

季節を追いかけることがぜんぜんできていないけれども、乗った自転車の記録をどんどん書いていこう。寒いほうの自転車日記を2つ。

 

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4月の始め、バーテープも新調して、これからは本格的に路上の季節だ、と意気込むには、まだ寒さを残す日だった。県民の森方面へ。ひと冬のあいだ多少なりともエアロバイクを漕いでいたので、苦しくて苦しくてどうしようもない状態にはならなかった。速くもなっていなかった。

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向こうにそびえているのが蔵王だろうか。来月、あの山を登ることになっている。順位もタイムも気にせず、完走さえできればいいと考えていたが、そもそも本当に登りきれるだろうか?

蔵王に比べれば、ちょっとした丘というくらいの標高だけれども、山の上はずいぶん寒かった。季節が下より1ヶ月も遅い感じ。沼の水面には雪か氷に覆われていた。昨晩も少し降ったようだった。

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ちょっと止まって休んだだけで、すぐに体が冷えた。ウインドブレーカーをもう一枚持ってくればよかった。顔や耳なんかを覆えるものを持ってくればよかった。寒い寒いと思っていたら雪も降ってきた。山を下っていった。風がひたすら冷たかった。

家に帰り、温泉に入りにいって人心地をついてから、食事に。一週間に一度くらいはちょっとよい目の外食を取り入れたい気がしていて、どこで食べるのが楽しいのか、いろいろと試してみたい。今日は映画館脇のビストロへ。

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西蔵王/ヒルクライム雑感

 

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昨日分の疲労が少し残っていて、乗りはじめからお尻が痛い。家から県庁前を通り過ぎ、蔵王インター近くの西蔵王入り口。この道は初。さあのぼるぞ。

…と、威勢よくのぼれるわけでもなく、坂に差しかかったとたん、もう足も気分も重いわけである。ヒルクライムはいつだって自問自答からはじまる。ああ、こんなところでなにやってるんだろう、と。

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山のぼりにはだいたい3つの段階があって、それは

1.自分のやっていることに疑問をもつ。
2.ツラさに体が慣れてきて、もうちょっと頑張れる、もうちょっと続けられる、という時間。
3.体の限界が訪れ、力つきる。

だから、1の時間をできるだけ早く切り上げて、2の時間をできるだけ長く保てるようにしたいところ。蔵王ヒルクライムに向けて対策を検討中である。

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(…しかし、自分のやっていることに、疑問を持ったり、後悔したり、そういうことをしないでいられたことがあっただろうか?それができていれば、ぼくの人生はもう少しちがっているのではないだろうか?)

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まだ西蔵王くらいの坂なら3にいたる前にのぼりきることができる。のぼり切ったと同時に2も終えることができれば、タイムとしてはいちばん良いのだろう。持てる力を出し切ってゴールするということだ。しかしそれはプロアスリートの考えることである。ぼくくらいの乗り手はいかに楽にのぼれるかを考えればよいと教科書に書いてあった。人は自分に都合のいいことだけしかテクストから読み解けない。

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展望台までのぼった。盆地にある山形市をあちらから見下ろし、こちらから見下ろす。周囲を山に閉ざされた地形が、内に引きこもろうとする精神性を生み出している、という話は最近聞かないので、嘘だったのだ。三本木沼を通り過ぎて帰ろうとすると通行止めだった。別の道から、また寒い思いをして山をくだって家に帰った。そこまで時間をかけたくないとき(1時間半くらい)のルートとして、坂のぼった感もあるし良さげなコース。

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