3月の終わり

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3月は仕事がたいへん忙しかった。自転車もとっくにオーバーホールから帰ってきているし、すでに季節は春に差しかかって週末は晴天に恵まれていたのに、まったく自転車にも乗っていない。ジムに行く暇もなく、映画を観る暇もない。ただ家に帰って寝るだけであった。おまけに忙しいさなかに体調を崩して数日寝込んだ。私の慎ましくも大切な日々が、破綻しかけている。非常に遺憾である。

醒めやらぬ頭に、ここまでの登り道は夢の中の出来事で、自分は単なる大地の稜線以上のものを登ってきたように思えていた。掘り起こされ掘り尽くされた領域を後にして峠に達し、今や目の前に開けたまっさらな土地に向けて、決定的なスロープを下り始めている。このまま行くしかない。ここで引き返して再び坂を登っていくのは、もはやあまりに、しんどいことのように思えた。  ーーLAヴァイス


ポジション出しというやつ

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オーバーホールに出していた私のBMCもピカピカになって組み上がり、いよいよポジション出しを行うことになった。いや、ポジション出しなんつっても、身体測定のごとくちょちょいと計測して、適当に調整してくれて終わりかと思っていたら、そんなことにならないのがこちらの店主らしい。

そもそもポジションを合わせるというのはどういうことなのか? どうして合わせなくてはならないのか? などと、ほとんど哲学者(あるいはただの意地悪)のような問いをぶつけてくる。自分がどうしたいのかを、自分の頭で答えを導き出さないと、調整などできないというのである。

さあ、ちょっとローラーでも回して考えてみなさい、という。私のようなトーシロには大変な難問である。考えるふりをしてローラーを回していたら、気づくとたっぷり30分以上ローラーを回し続けていた。息がぜえぜえハアハアといった。何をしに来たのか、忘れてしまうところだった。

さらに、店主が意地悪でローラーの負荷を上げる。気がつくと、最初に座っていたサドルの位置よりも、だいぶ後方に座って脚を回していた。体は分かっているみたいだね、と店主は言うのだった。よくできた話である。

*
さて、調整がうまくいったのかどうかは分かりませんが、まあ、ちょっとずつでも走りを良くしていきたい。そうして大会にもいくつか参戦したいと思うのでありまして、ちょうど今エントリー期間中の「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」に、えいやっと応募したところ。

応募者多数のため抽選となるようですが、当選したとしても、どうだろう、ちょっと遠いよなあとか、宿泊はどうするんだとか、何かと障壁のある大会ではあるのですが。それでもどうせ出るなら我が国のヒルクライムの最高峰といわれる乗鞍に出てみたいな、と。


最近の日記(3/1〜7)

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3月1日、フォーラム山形に『百円の恋』を観にいく。映画がというか安藤サクラがとってもよかった。安藤サクラを観るためだけの映画なのだろう。
2日、DVDで『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(ダグ・リーマン監督、2014年)を観る。
3日、帰りが遅くなった。駆け込みでジムの風呂に入りにいく。
4日、帰りが遅くなった。ジムは休館日。
5日、ジムで筋トレ少しとエアロバイク30分。
6日、DVDで『フルートベール駅で』(ライアン・クーグラー監督、2013年)を観る。
7日、ジムで筋トレ少しとエアロバイク45分。春めいてきた、とまでは言えないけれども、雪もなくなったので、新しい靴をおろして、散髪に行く。デコポンのタルトを焼く。

トマス・ピンチョンの『LAヴァイス』を読んでいる。映画は何も考えなくても勝手に物語が進んでいくけど、本は自分から読まないと進まないし、それも読むのに慣れてこないとサクサクとは進まない。2週間読み進めてまだ半分といったところ。返却まであと1週間、読み終えられなさそうである。

はい、こちら、バカ・アンリミテッド。行くのは最初、知るのは最後。私どもドジでマヌケなやり方で、あなたの晩をどう台無しにいたしましょう? ーー『LAヴァイス』