2015年のライドを振り返る

距離:2,544.3km
時間:115時間6分
獲得高度:44,327m
ライド:43回

去年より乗っていなかった…。平日の朝に乗れるかどうかで距離はだいぶ変わると思うのだけど、今年もそれがさっぱりできなかった(夜にジムに行ったりしてることもあるけど)。毎年毎年「今年はもっといっぱい乗りたい」と思っていながら、毎年同じような走行距離なのだから、もしかするとこのくらいが僕にとって無理なく乗れるちょうどいいペースなのかも。

 

普段のライド

基本的に自転車に乗るといったらヒルクライムしに行く、という感じ。今年はホイールも新調したこともあって、なんとなく去年よりも気持ちよく登れていたなと思います。

今年いちばん登ったのは蔵王でしょう。「とりあえずどこかに走りに行こう」みたいなとき、行き先に自然と蔵王を選ぶようになった。春先は火山の通行規制で途中までしか登れなかったけど、6月には無事規制も解除。来年は蔵王ヒルクライム大会も再開されるとのことですので楽しみですね。

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ちょっと遠くへ

自転車に乗り始めたころは、わりとロングライド系の乗り方に憧れていました。輪行なども組み合わせて遠くまで行く、旅っぽいのが面白そうだったのだ。ところが最近では、走る時間は短くていいというか、気持ちよく走れる時間だけ走れればいい、みたいに思っているふしがある。

「ひとりぼっちのツールド東北」シリーズも今年はお休みしてしまいましたので、今年の遠征はといえば、福島の磐梯吾妻スカイラインとその周辺を走ってきたことでしょうか。とはいえ、ここに向かったのもヒルクライム的な興味が大きかったからでしたが(走行距離もそれほどでもない)。浄土平はかなりよかったので一年に一回は登りたい。

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大会・レースなど

今年参加したイベントはこのくらい。ヒルクライムレースにはもっと出てみたいなあと思っていたのでしたが、結局出たのは2大会だけ。そのうちの一つ、今年一番のビッグイベントになるはずだった乗鞍は、どしゃぶりの雨で撃沈でした… 

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その他のこと

秋くらいから、交際している人と一緒にサイクリングするようになりました。彼女はもちろんガチなローディーというわけではないので、乗り方としてはいわゆるポタリング的なやつですが、まあ楽しいです。彼女のバイクも来春にはロードバイクにグレードアップするそうです。来年はもっと一緒に乗る機会が増えそう。飽きずに長く続くといいね。

僕も「そろそろ新しいフレームがほしいなあ」と、ここ2、3年くらい思っている気がするけれど、これ!というのが見つからない。1台目だったら「なんでもいいからとりあえず乗れればいいや」となるけど、2台目となると「もうこれしか考えられない」というのがほしいし買いたい。給料袋の厚みからいってそう何台も買えるわけではないからである。ほしいのが出てきたときに微塵の迷いもなくポンと買えるよう、せいぜい今は一生懸命節約してーー朝と昼は「小麦の想い」(ヤマザキの安い食パン)を食べるなどしてーー貯金したいです。

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2014年のライドを振り返る

 


最近の自転車日記

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自転車は、イベントでもなければ一人で自分のペースで走りたい人間であり、ただ一緒に走ってくれる人がいなくてと言ってもいいのですけれど、とにかく一人で気ままに走ることが多いのですが、この秋くらいからときたま誰かと一緒に走ったりしていました。

相手はクロスバイクを乗り始めて数ヶ月というくらいで、走ること自体が楽しみであり目的であるというような禁欲的な乗り方を指向するわけでは、当然ありませんが、いきおい赴くのは近場の、とはいってもロードバイクにとってはということですが、カフェで、お茶したりスイーツを食べたりする感じのライドで、それはそれでとっても楽しくって、こういうのを、なんでしょうね、リアルが充実しているというのかもしれません(一人で走っているときだっておれ生きてる感があって充実はしていましたよもちろん)。

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SUGOファンキーエンデューロ2015

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もう一ヶ月も前になりますが、9月にサイクリングチーム”Domosshi”のメンバーでSUGOファンキーエンデューロに参加してきました。エンデューロというのはチームでメンバーを交代しながら、時間内にサーキットコースを何周走れるか競う耐久レースです。今回チームから出走するのは6人。3人ずつ2チームに分かれて、それぞれ7時間の部に参戦しました。

1チームは原田さん玄さん小嶋さんの3人で、たしか前にもこの3人で出場していたはず。息のあった走りが期待されます。

そしてもう1チームは、僕と女性2人のチームです。全員がエンデューロ初参加、というか自転車の経験自体が非常に乏しいという人もいまして、多少の不安もあったのですが、まあ、いざとなったら僕が1人で走っていればいいか、と思ってこのチーム分けにしてもらいました。

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当日は現地集合。僕も試走に間に合うようにするつもりが、会場には7時ころ到着してしまい、試走に間に合わず。朝、目覚ましに起こされると、妙に寒くって思いのほか行動がグズグズになってしまったんですね。なんかこれまでの季節にはない感じの冷え込みで、もう秋なんだなあと。でも天気は気持ちのいい秋晴れでした。

会場に到着してチームにあいさつしたり、急いで受付やら準備やら行っていると選手説明会があって、すぐに競技開始でした。初っぱなは僕からスタート。まだ心の準備が、というかバイクの準備もできてない。一度タイヤの空気を入れ直したかったのだけど、そんな暇もなく、そのままスタートラインに並び、8時のカウントダウンで一斉にスタート。が、いきなりクリートキャッチに失敗して、もたもたしてしまった。後ろの人には迷惑だったでしょうか。すみません…。

最初の一周はどんなコースか様子見のつもりだったけど、スタート直後で人が密集したまま、それもけっこう早いペースなのでそれに流されるまま走りました。この菅生のコースは上りか下りしかないとは聞いていましたが、そんな感じですね。登りは2カ所。最初が7%くらいの坂で、最後が10%の坂。全体的に下りのほうが長く感じられました。同じ地点に戻ってくるので上りも下りも同じはずなのだけれど。

適当にもう一周してきて、最初のピットイン。バトンの計測機を受け渡して交代です。その後は交代を繰り返して周回を重ねていくのですが、他メンバーは女性なので1周交代、僕のターンは3、4周くらい走る感じで多めに走ってました。体力的な割り振りというのもあったけど、ただ単に走るのが楽しかったので僕が勝手に走っていたというのもあります。サーキットコースをぐるぐる回るだけなのだけれど、いつまでも走っていられるような、大変に気持ちがいいのであります。

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午前中の3時間を終えて、昼食休憩後、後半の4時間がスタート。

そうはいっても周回を重ねるごとに疲労も蓄積されていくわけで、後半はさすがにきつくなってきました。逆に女性の方々のほうがまだ体力が残っていたのかも。僕はもう少し控えていてもよかった。

長いような短いような…いや短いってことはなかったけど、7時間もいよいよゴールの時間が近づいて、最後の走者は僕ということに。最終の時間前にゴールラインを越えれば、もう一周できることになるけど、ゴール時間より先に戻れるか、微妙なところでした。ガーミンの時間を見ながら走っていると、ぎりぎり間に合いそうな感じ。最後の力を振り絞ってダンロップ坂を駆け上り、時計を見ると残り1分と表示。間に合った! 最後はゆっくり一周してきましょう。

ゴール脇ではチームメートが待っていてくれたし、なんか充実感がありすぎて、すごくよかった。エンデューロもこんなに面白かったなんて。こういう面白さって、ヒルクライムレースとも違うし、ファンライド的なサイクリングとも違うし、いままでにない楽しさだったなあと思います。それに、チームジャージが揃うとやっぱりいいですね。またみんなで出ましょう。

あ、あと抽選会で工具箱をもらいました。景品で工具箱は2つあったのだけど、2つともDomosshiに当たっちゃったんですよね。黒い方を僕がいただきまして、ありがとうございます!

とにかくいろいろと思い出深い大会だったのですが、全てはここに書ききれません。何物にも代え難い幸せな時間だった気がします。楽しかったなあ。

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乗鞍2015のこと

初めての参戦となる乗鞍ヒルクライム。ところが今大会は、雨がざんざか降る天候の下、第1チェックポイントまでの短縮コースでの開催となりました。開催といってもわずか7km、実質的には中止といってもいいかもしれない。30回記念の大会だから無理してでも実施するんじゃないか、という期待もしたけれど、それでこういう結果だから、本当にどうしようもない状況だったのだと思う。天候ばっかりはどうにもできません。

DNSも多かったことでしょう。たしかに7kmばかり走って、しかもこんな雨のなかでですよ、危険なだけで何の意味があるのか、といったところでしょうか。僕は一応走ったけれども、一応走ったというだけで、もちろん乗鞍ヒルクライムに参加したという感動はちっともない。生きているうちに一度は出てみたいなあと思っていた大会でしたから、この結果は非常に残念でした。

ではまた来年かというと、簡単にはそうしようとは言えないところもあって。なにしろ移動が大変だったり、宿がなくて車中泊だったりと、参加するのもなかなかツラいのです。来年かあ、どうしようかな。

いまは虚脱感いっぱいでなんとも決められないけれど、来年のことは来年考えることにしよう。そのとき参考になるように今回の日記は一応書いておきましょう。

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8月29日。大会前日、受付日。

朝の4時、辺りはまだ暗いうちに車に荷物を詰めこむ。この時点で雨に濡れてすでに意気消沈。天気予報を見れば今日も明日も雨。まあでも当日会場の天候はそのときになってみないとわからない。迷ったところで行くしかないわけで。

山形から新潟経由で長野の松本へ向かう。道中はずっと雨が降り続けていた。松本インターを下りるころは雨があがっていたか、降っていてもごくわずかだったと思う。会場周辺はほとんど何もないという話だったので、途中のコンビニで食料を買い出して乗鞍高原に向かった。昼12時くらいに到着だったかな。

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メイン会場のすぐそばの駐車場はすでに一杯で、500mほど先のスキー場の駐車場に車を停めた。本日はこちらで車中泊。

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プリントしてきた参加証を提出して受付を済ませ、ゼッケン、計測バンド、タオルなどを受け取った。あとは出展ブース散策。Raphaのアウトレットショップで、無駄な出費と思いつつビブやらジャージやらを購入。でもって乗鞍ガールとの撮影会に加わったりして、このときはまだ雨も降っていなかったので気持ち的にも浮き浮きしていた。

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午後3時、少し周辺を走りに行ってみる。まずはコースの方に向かったが、途中でストップ。試走はできないらしい。一旦戻って、別の道に向かってみたがそちらも遠くまでは行けなかった。適当に1時間ほど流して車に戻り、着替えて、もう一度メイン会場に行ってふらふら出店を見て回った(タイヤを1本買った)。5時になったら出店も終了となったので、すぐ近くの温泉施設の「湯けむり館」へ。

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温泉でゆっくりしてあがると辺りはすでに暗くなっていた。車に戻って、真っ暗な中でジャージにゼッケンを付けたり、ご飯を食べたりすると、もう携帯をいじるくらいしかやることもないし、8時ころに寝た。今朝も早かったのでけっこうすぐに眠れた。

12時ころ一度目が覚めた。そのときはもう雨が降っていたんだっけかな。忘れたけど。それからしばらく眠れなかったが、ぼんやりしているうちにまた寝たらしい。今度は雨音で目が覚めた。けっこう本格的に降っていた。車の中だと雨音が近い。


全日本マウンテンサイクリング in 乗鞍 2015

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8月30日。大会当日。

雨音で目が覚めた。4時前くらいかな。本降りである。だんだん明るくなってくるが、雨がやむ気配はまったくなし。中止になるのだろうか。それだけは嫌だ、どうしても走りたい、という気持ちと、でもこんな雨のなかで走りたくないよなあ、という気持ちが半分半分である。適当に朝ご飯を胃につめこんで、準備をぐずぐず進める。本来なら今頃はアップに出かけていたところだけど、雨に打たれたくないのでアップなし。

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会場に行って、バスに荷物を預け、建物の軒先で他の選手らと雨宿りして待つ。そこへアナウンスがあって全長7kmへの短縮が告げられた。ええっ、というため息があちこちで聞こえた。スタートも1時間遅れとのこと。

それでまあクラスごとに順繰り出走していくのだけれど、僕の年代のCクラスはけっこう後の方の出走で、チャンピオンクラスがスタートしてから1時間以上後のスタートとなる。だからけっこう待ち時間も長くて、気温も上がらないし、寒さに震えながら、雨が強くなったり弱くなったりするのを見ていた。

まあでもそのうち順番がやってくる。いよいよCクラスが呼ばれて、場所取りしていた自転車の所に行くと、雨で濡れたゼッケンがボロボロに取れかかっていて、なぜかチェーンも外れているという。誰か蹴ったな。急いで直して、スタート場所へと向かう。雨はまだ降っている。で、カウントダウンでスタート。

短距離の一発勝負だからか、もしくは乗鞍がこういうレベルだからなのかは分からないけど、周りのペースが早い。スタートしてすぐの混雑、短距離走のスピード、雨で滑りやすい路面、おまけに対向車線では先行スタート組がもう下山していて、なにこの混沌。めちゃくちゃおっかない。

2、3km走ってちょっとバラけてきて、少し楽に走れるようになった。といっても全長7km、残りを考えるともうラストスパートしなきゃっていう。CP1までは平均斜度5.2%。もうねヒルクライムなんていうものじゃないですよね。気がつくと計測ラインを渡ってゴールでした。あっという間でした。

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バスで荷物を受け取り、カッパを着てすぐ次の下山で下りた。完走証を受け取って、ずぶずぶに濡れたジャージから着替えた。閉会式、抽選会はパス。早めに帰路につきましょう。また長い長い旅路ですよ。20分のレースを走るために、往復で十数時間の運転…。まったく割に合わない。割に合わないけれども。やっぱりね、走りたかったなあ、と、そればっかり思いながら帰りました。乗鞍。悔しいなと。延々と、Negiccoなどを聞きつつドライブしましたよ。来年かあ。はあ。

”来年の夏にはキミを待ってるよ
いちばん大きな 特別のロゴで!!”  ーーときめきのヘッドライナー

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記録 19分29秒117(Cクラス149人中 27位)


最近の自転車日記(2015年8月)

ブログを書くのがすっかり億劫になってしまった。かろうじて簡単なメモを残していたツールドさくらんぼと小国の記事は2ヶ月遅れで下にアップしたものの、このさきも更新していけるかどうか。

自転車はほんとうなら毎週かかさず走り込んでおきたいところだけれども、なんやかんやと大変なというか大切な用事があり、毎週は乗れていないし、はたまた平日のジムにも足が遠のいている。ジムのトレーニングは気休めだと思っていた。それでも少なくとも気が休まるからいいな、と。でも最近になるとその気休めトレーニングも心肺機能や筋力の維持にまったく無意味ではなさそうだと思えてきたりもするので、だから余計に、トレーニングをしていないことによる気が休まらない度合いも倍増しているというわけである。

あるいはまた、そのようにトレーニング不足はあるけれど、行くならこの時しかないかなあ、と、このお盆休みには「ひとりぼっちのツールド東北」を敢行しようとしていたのだった(今度のステージは青森県下北半島である)。ところが直前になって天候不良の予報に心が折れ、これもキャンセル。次のステージに進むことははたしてあるのだろうか。 

そうこうしているうちに今月末はなんと乗鞍であり、これまたあらゆる準備がままならず楽しみというよりも本当に行くのかという気分の方が勝っている。せっかくの大舞台だが記念に走ってくる以上のものにはならないかもしれない。

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小国町わらびサイクリング2015

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6月27日土曜日。今年も小国町のわらびサイクリングに参加。

タイムトライアルではいつもの通り前半区間は誰かの後ろについていき、後半のヒルクライム勝負に持ち込みたかったのだが、スタートが割と前の方だったこともあって、いきなり一番前に出てしまった。やべえ、風がつれえ、早く誰か来ないかな、と思ってチラチラ後ろを見てみたが、なかなか来ず。このままずっと風を浴びて走ることになるのか、と思っていたら、「ご一緒しますか」と声をかけてくれる方が一人。

しかしこの人速くねえか、これはちょっとオーバーペースなんじゃないの、っていう。一度前を引いた後、後ろに下がるときに「ついていけないみたいなんで…」と先に行ってもらうように弱音を吐いたら「いやいや、頑張りましょう!」と。

弱虫ペダルを読んでいなかったら、「いやマジ勘弁…。無理無理」とかいってフェードアウトするところだったが、熱血漫画に感化されていたので「行くっきゃないっショー!」と必死でくらいつく。

そこから2人で回していく。いまいちローテーションの経験がないのでどのくらいのタイミングで交代すればいいのかよくわからなかったのだが、合図を出していただいたりしてなんとか引っ張り合いながら進む。
とはいえこのペース、心拍も脚もかなりいっぱいいっぱいで、アップダウンで徐々についていけなくなって力尽きた。ヒルクライムで競るどころか大きく離されてゴール。

TTで疲れきってしまい、残りのコースをゆるゆると走ってしまうのは前回と同じ。樽口峠の山頂に到着と同時に雨が降ってきた。景色を堪能する前にさっさと出発するが、最後の最後で土砂降りにあってしまった。

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ツールドさくらんぼ2015

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6月13日土曜日。3回目、3年連続の参加。

ゴール後にテレビカメラを持った人が、取材をしているんですけれど、ちょっといいですか、と寄ってきて、自転車に乗っていて大変だと思うんですけど、何が楽しいんですか、みたいなことを聞いてきた。とっさにうまい答えができるほど気が利いているわけでもないので、はあ、まあ、つらいのが楽しいです、みたいなことを言うと、なんとなく会話も膨らまず、カメラは別の人の方に寄って行った。夕方のニュースで僕のインタビューが使われることはないな、と思った。

何が楽しくて自転車に乗っているのか、去年おととしもこの大会でそんなことを考えた気がする。

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最近になってようやく「弱虫ペダル」を読みはじめた。作中に真波山岳くんというキャラがいる。インターハイの3日目、最終ゴールに向かう登り坂の途中で、真波くんは勝負相手の御堂筋くんにこんなことを話しかける。

「キミは学校で授業うけている時”生”を感じる? オレは感じない」と。

真波くんは、自由で奔放なマイペースキャラで、自分の好きなこと以外は何もやらない、といった感じの天才肌なのだが、そんな真波くんがなにより好むのは自転車で坂を登ることだ。しかしながら、自転車に乗って坂を登るという行為は、自由とはほど遠いものようにも思える。鉛の足かせを付けられるかのような、重力の影響をもろに受ける傾斜面においては、自転車で走るなど自由どころか不自由そのものといってもいい。

真波くんはよりによってそのような不自由な道の上で、極限まで自らを追い込むような、ぎりぎりの勝負を好むのだという。なぜか。

真波くんは、こう続ける。

それってすごく”死”に近いと思うんだ けれどわかるだろう
人は誰しもそうなんだ そういう時に湧き上がるんだよ
自分が本当に生きてるって感情が

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ツールドさくらんぼの一番の難所は葉山ヒルクライムで、コースの序盤にして良くも悪くもこの大会のメインディッシュが現れる。ここのせいで、楽しく走りましょう的なファンライドにしてはその完走の難易度を一気に引き上げている気がする。完走率がどのくらいなのか知らないけど。

今年は葉山の登りの前に工事区間があり、その砂利道をゆっくり歩いて渡った。そして工事区間が終わって登りが始まる。まあ、今回はのんびり登ろうと思っていたのだが、ふと坂に差しかかると、いつもの通り負荷をかけて登り出していた。すぐに汗が噴き出して、息も乱れたけれど、そのまま力を入れて登り切った。自然や道をちゃんと感じ取ろうというとき、のんびりペダルを回していては何にも感じないように思った。

もちろん僕は真波くんのレベルとはぜんぜん違うけれど、どうして自転車に乗るのかといったら、真波くんが語っていた感覚と近いのかもしれないと思った。

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