お菓子作りの季節

ぽつぽつと作っていたけれどアップしていなかったお菓子など。

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紅茶のパウンドケーキ。わりと良いめの茶葉をゴリゴリと砕いて生地に混ぜ込んだ。でもまだちょっと荒かったので茶葉が口に触る感じ。もっと細かくていい。でも香りは、良いのを使っただけあってけっこうよかった。

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じゃがいもにブルーチーズとくるみ、レーズン、はちみつ、のキッシュ。

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不知火のタルト。これはかなりおいしかったです。久々のヒット。果汁が煮詰まって凝縮されたおいしさ。

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柑橘系のものを焼き込んだタルトというのが面白いと思ったので、文旦でもやってみましたが、こちらはそれほどおいしくなりませんでした。

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ガトーショコラ。焼き込み系のタルトはしっかり焼き切って水分を飛ばすのが好みだけれど、ガトーショコラは焼き過ぎがタブーらしい。これは焼き過ぎ。もっと半生みたいな状態でもいいのかも。

今の時期、室温が寒すぎず暑すぎず作業がしやすくっていいです。


モンブランのタルト(とある方の誕生会に添えて)

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数週間前のことだった。正確にいうと10月7日に日付が変わった深夜に帰宅したわたしはその時間からタルトの台を焼き、少し寝て、朝の空が白むやいなや起きてクリームを絞り、いつもの時間に会社に行って一日の仕事をしたあと、夕方に粉砂糖を振って多少見栄えをよくしたそれを、ダンボールの空き箱に入れ、ふらふらと吊り下げて持ちながら自転車で運んだ。

誕生日、なのだそうだ。そのことを前もって知らなければ、ただそのお祝いの場なりに参加させてもらうだけで済んだのだろう。ご親切に、それをわざわざ知らせてくれた人もいたわけである。ケーキでも作ってはどうか、などと言って。このくそ忙しい最中に、時間がないことも知っていただろうに。むちゃぶりもいいところである。

しかし考えてもみれば、その誕生日を迎えた人というのが、ある意味ではわたしがこのくそ忙しさに身を置くきっかけを作り出した、たいへんに愛憎入り乱れるというべき御仁なのであるから、その恩義に報いるためなら多少の労などちっとも苦労ではないのである。


今年のルバーブ#2

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ブリゼ生地で焼いたタルトがけっこう良いなと思ったので、もう一度焼いてみる。

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ブリゼ生地は砂糖が入らないので焼き色が付きにくい。甘くない生地でサクサクしたパイ生地みたいな感じ。

生地を空焼きするときにルバーブもオーブンで火を通して水分を飛ばす。それをごろごろ入れて卵と生クリームの液をふちまで注ぐ。

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ルバーブはジャムにしても何にしても見た目はよろしくないけれども、酸っぱくておいしいというか、いや、味自体が本当においしいと言っていいものなのかビミョーな気もするけど、とにかく酸っぱいので、砂糖をたっぷり入れて甘酸っぱいパンチの効いたタルトになる。

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家のルバーブは、5年くらい前から種から育てているものだ。なんとなく思いつきで種を蒔いてみたのだった。ルバーブはそこらへんで売っていないので、なかなか手に入れることも食べる機会もないのだが、この時期にぼくの実家に行けば、一つの家族分くらいなら充分すぎるほどの量を採って食べられる。思いつきで植えた自分を賞賛したい。

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今年のルバーブ#1

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さくらんぼが出回る頃がルバーブも収穫しはじめる時期でもあるのだが、さくらんぼはすぐに時期が終わってしまうけれども、ルバーブは夏や秋まで生えてくる限り採ることができる。それでまあ、すぐに採らなくてもいい…と気が緩んでしまって、いつも手を出すのが遅れてしまう。ようやくのことで収穫した今年のルバーブを、恒例でジャムにしたりタルトにしたりするなどした。

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この手のタルトは、いつもシュクレ生地にアーモンドクリームで焼くのだが、今年はブリゼ生地にしてみた。空焼きした生地にルバーブのジャムを塗り、生のルバーブを散らして、卵と生クリームのアパレイユを注いでオーブンへ。

生地にひびがあったらしく、アパレイユが流れ出たりしたが…。

まあでも今年のルバーブも非常に出来がいいようです。

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作者は、ふて寝しようと思った/いちごのタルト

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超絶に失敗したチーズケーキを作った際のパートシュクレの残りで土台を成型し、新しくこしらえたクレームダマンドを詰め、いちごを敷き詰めた上にクランブルを振りかけてオーブンに投入した。いちごのタルトだ。これまでも何度か同じものをつくったことがある。自尊心の回復に努めようと、これだったら失敗のないだろうと思われるものをつくることにしたのだ。そうしたら、オーブンに入れてタイマーをセットしたまま、眠りに落ちて、そのまま朝になった。しかるべき時間で取り出されなかったシュクレ生地には余熱で火が通り過ぎた。作者は、ふて寝しようと思った。


ラフランスのタルトと失われた時間

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ただひたすら暗く淀んだ曇天というのが、この時期の山形の決まった空模様であるようだった。寒かったが、厚着をしていれば耐えられないほどではない。本格的な寒さはまだこれからなのだ。厚着をしない人は寒いと言った。ときおり、気まぐれに日差しが出ていながら雨粒が落ちてくるという、ちぐはぐな天候になった。夜には当たり前に冷え込んだ。

雨さえ降らなければ週末などは自転車乗りなどをしたいところなのだが、その週末の時間さえもがどこかに吹き飛んでいった、というのがこの11月だった。ただ、その失われた時間のすべてが悪いように使われたわけではなかった。すべてが良いように使われたわけでもなかった。

お菓子をつくるのに充てられた時間は良い時間なのか悪い時間なのか判然としなかった。

 

お菓子つくりはまあ他愛もない趣味の一つなのだが、人に食べてもらうことを前提にしてお菓子をつくっているのではなかった。つくることそのものを楽しむため、というのもちょっと違う。空いた時間の手慰みからはじめたもので、なんでも良かったのだ。しいていえば、なにかかっこいいものをつくりたかった(でもお菓子ってかっこいいか?)。とまあ、つくる動機は自分でも曖昧なのだが、とにかく人に食べさせたいという気持ちはあいにく持ち合わせていなかった。だったけど…。

つくれつくれとその連中は(また)言った。ほんとうかよ、と思った。ほんとうに食べたいと思っているのか、と。おもしろがって言っているだけじゃないか。まあいいや、と思った。今回も乗せられて(というか観念してというか)製作した。それも2台。

ラフランスをのっけて焼いた。ドライいちじくをラム酒に漬けたものを、アーモンドクリームに混ぜ込んで焼いた。いちじくを加えるのは、食感の幅が広がる感じで個人的には好ましかった。定番にしてもいいかもしれない。